フィラデルフィアの優美な建築の市庁舎
アイビーリーグの名門ペンシルベニア大学は、市内にありながら緑に包まれた別世界です。
今回は、この大学の保存科にある治療室を御紹介しながら、マイクロスコープとテレスコープ(拡大鏡)についてお話します。
このように保存科は、全てユニットにマイクロスコープが完備されています。卒業生たちは歯の根の治療を主に行っています。日本の歯科大学の1つの科に1台あるかないかというのに、とてもスゴイ事だと思います。機械のコストの数分の1ですし。
このマイクロスコープを使ってすばらしい治療成果を上げているキム先生の治療費は、1つの根で日本円でだいたい20万円です。奥歯など4つの根がある場合もあり、大変な金額になってしまいます。その治療をうけるために、世界中からたくさんの患者様がやってきます。
キム先生の治療は、日本では確実に抜歯するであろう症例も保存可能です。
今回、この技術を学んでまいりました。
私も、マイクロスコープ導入を見当していますが、毎日たくさんの患者様を治療しなくてはいけませんので、現在それにかわるテレスコープ(拡大鏡)を使用しております。
この拡大精密治療を行うことによって、Ope時の精度が上がり、歯を削る部分も最小限で済みます。MI(最小限の侵襲)を最大限に実践できます。
噛み合わせを見るためには低い倍率で、広い世界を見ることが必要ですし、1つの歯の形成を見るためには高い倍率で狭い世界を見ることが必要になってきます。なので低倍率のものから高倍率のものを使用しています。
アメリカでは、もっとも普及しているものの1つとしてGeneral Scientific社のSurgitelがあります。日本でオーラルケアから発表されるようになりました。
これはGelileon(ガリレオ)光学理論が採用されていて、この理論に基づいたものでは倍率を高くしても比較的広い視野を確保することができ、さらに小型で軽量なレンズも構成できるという特徴を持つとされています。
1. 作業距離
2. 集点深度
3. 収束角度
4. 視野
5. 視覚
現在私が使用しているSurgitelはこの5つの光学的特徴について調整できるように工夫されています。