これまで矯正治療で個々の歯を動かす際に用いられてきた装置はマルチブラケット装置が一般的でした。この方法は、それぞれの歯の頬側、または舌側にブラケット、もしくはブレースと呼ばれる矯正用ワイヤーを通すための装置を直接接着し、そこにワイヤーを通すことでワイヤーの弾力性を利用して歯を動かしたり、ワイヤー上で歯をスライドさせるように動かしたりすることで歯並びを整えていく方法です。
この方法は、確実に歯を動かすことができるというメリットがある反面、’見栄えが悪い’ ’歯ブラシが大変’ ’装置が唇の内側や頬の粘膜にあたって傷が出来たり、痛みがある’ というデメリットもあります。
このことを背景にこれまで、マルチブラケット装置に換わる目立たない取り外しのできるマウスピース型矯正装置のアイデアが多く考案されてきましたが、アメリカのアライン・テクノロジー社が【クリンチェック】という3次元的に矯正治療での歯の動きをシュミレートすることができるソフトと独自の光造型技術を組み合わせた全く新しいマウスピース型矯正治療法 「インビザライン」を開発し、1997年にアメリカ、2001年にヨーロッパで販売を開始しました。
瞬く間にこの治療法が広まり、日本においても2008年に薬事法上の許認可を取得」しました。
インビザラインが他のマウスピース型矯正と全く違う点は以下の2点に集約されていることです。
(1)
3次元シュミレーションソフト【クリンチェック】による正確で理にかなった矯正治療全体の歯の動きを立案できる。
(2)
【クリンチェック】で立案した歯の動きを光造型技術で正確にマウスピース型上に再現される。
このことに尽きると思います。
この2点によりマウスピース型矯正治療における、より正確で確度の高い診断と歯の移動が可能となりました。今後、インビザラインは欧米諸国と同様に日本においても非常に有効な矯正治療法の1つのアイテムとして広く普及することでしょう。
本当に技術はどんどん進化していきます。
余談ですが、インビザラインは、アメリカでCMやドラマでもよく登場しています。
とってもおしゃれです。
そして私自身も現在使用中!
レーザー ホワイトニング ・etc・
またまた最先端の治療を皆様にご提供したいと思います。