今月テレビ局からの取材がありました。
その1つの質問に
『ココナッツオイルを口に含んでうがいをすると歯を白くしたり、バクテリアを駆除したりするのですか』と…
あのミランダ・カーをはじめ、セレブが愛用していることで話題なっていた方法です。
ちょっと前回の美容歯科のお話は次回にいたしましょう。
都市伝説的な噂ですよね。
ココナッツオイルもほんとブームになりました。ダイエット効果、美肌効果などなどありますが、カロリーに要注意です。このココナッツオイルはミランダ・カーはホワイトニング効果については言っていないようですね。
これはこのココナッツオイルのブームとアーユルヴェーダ(インドの伝統的な医学、生活健康法)のオイルプリングが結びついた物のようです。宗教的な儀式のようですが、それで心が豊かになれば効果がある訳です。
オイルプリングとはデトックス法で正式名称は「ガンドゥーシャ」で「油を使ったうがい」のことだそうです。
白ごま油を使うことが一般的で体内の毒素を排出してくれるデトックス効果があると言います。ただし英国のNHS(国民保険サービス)によるとデトックスということは科学的根拠が無いと言っています。
では、ココナッツオイルを使ったココナッツオイルプリングはホワイトニング効果があるのでしょうか。
薬膳の会で一緒だった白澤卓二教授によると歯が白くなり舌や歯茎が健康的なピンク色になるという事を書いていますが個人の感想に留めています。
「ココナッツオイルプリング」などたくさんのココナッツオイルについての著書がありますね。
オイルプリングをすると口腔内全体の改善、慢性疲労やホルモンバランスの乱れの改善などが望めるという事です。
オイルプリングに使われる物としてオメガ3系のえごま、あまに油、ココナッツオイルなどがありますがこれらは炎症を抑制すると言われています。
これらの『オイルプリングのやり方は』
1、毎日朝起きて朝食前に同じ時間に1回行う
2、小さじ2~3杯(大さじ約1杯)のココナッツオイルを口に入れる
3、オイルを歯や歯間にぐるぐる入れる
4、15~20分間動かし続ける
5、口をすすぎ、水を飲む
少し長い時間ですね。
これはココナッツオイルに歯の汚れが、吸着して浮かして落とすのだと思います。
歯が白くなるのではなく汚れが取れて白く見えるのではないでしょうか。
歯周病や歯肉炎の予防改善の効果があるというのはココナッツオイルにラウリン酸という物が含まれているので、抗菌作用に優れていて歯周病菌などの細菌の繁殖を抑えてくれるのです。
アイルランドの大学の研究チームによる実験で、オイルプリングが虫歯の原因であるバクテリアの成長を抑えるという結果が出たとの報告もあるのです。
天然素材で歯周病や虫歯の予防ができるのは嬉しいのですが、あくまで食品ですので歯に付いたままでは雑菌になりますのでその後しっかり歯ブラシした方が良いですね。