ファスティング用マウスピース『マウスキュット®』が商標登録されました。
特許庁に出願して、平成と令和に年号がまたがったので2年程かかりましたが無事、クリニックで開発したマウスピースが許可され一緒にクリニックのロゴマークも商標登録されました。
これから今まであったハミガキジェルやスプレーだけでなく色々な商品を企画展開していこうと思います。
以前のマンスリーブログでフランスではメスのいらない手術と言われているファスティングについてお話しましたが、
今回はこの『マウスキュット』についてお話します。
ファスティングで固形物を摂らないと
①噛まない
噛まないと咬筋が衰えますので頬がたるみます。なんか痩せたけれどやつれたみたい…これは頬が鍛えられないからです。
②歯を食いしばる(食いしばり)
歯を食いしばるとほっぺたに噛み線がでます。これは粘膜にとってもよくないのです。
歯が擦れますし、顎の骨の中で歯がぐいぐい動くので歯周病の原因になります。顎が疲れます。
③歯を接触させる(歯列接触癖)TCH(Tooth Contacting Habit)
歯と歯をいつも触れていると…
★お口の中の症状として
・歯が擦れる
・歯周病を誘発
・筋肉が緊張した状態が続く
・知覚過敏
・咬合痛
・歯根歯折
・修復物脱離
★お口の外の症状として
・頭痛
・肩こり
・首こり
・腰痛
・顎の痛み
・耳鳴り
・めまい
・息苦しさ
鏡でご自分のお口の中をのぞいてみて下さい。
舌の淵に歯型が付いている人、頬の内側に白い線の盛り上がりのある方、要注意です。
対策として、「意識すること」壁などに貼り紙をするなどありますが、なかなか意識できません。
何かいい方法はないかと考え付いたマウスキュットですが、
①ハードタイプですと
堅く密着性がありジルコニアやセラミック、仮歯など土台が不安定な場合は脱離、キズが心配です。
②ソフトタイプですと
見た目が普段使いではないですね。
あくまでもスポーツでのマウスピースですので…
③そこで思いついたのが『マウスキュット』
このマウスキュットはメリットとして
①仮歯、セラミック、ジルコニア、歯の形が少し変わっても大丈夫
②持ち歩きに便利
③汚れ落としが簡単(無呼吸症候群に使うマウスピースはネジがあるので
汚れ落としをしっかりと)
④ナイトガードに使える(歯ぎしりなど)
⑤歯が咬耗する心配がない
⑥デザインを可愛く好きにできるので使っていて楽しい
デメリットとして
①少々しゃべりにくい
②着色がつきやすい
③食事はできない
素材ですが、スポーツマウスガードには
①EVA
②ポリオクレイン
③ポリウレタン
この中の①EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)を使っています。
抗菌まな板などに使用される硬いプラスチック「ポリエチレン」。
チューイングガムの材料として使用されている軟らかいプラスティック「ポリ酢酸ビニル」の中間の素材です。
これは
・高い強度
・軽量化
・作製しやすい
・柔らかい
・衝撃を吸収する能力は厚みに依存している
→最低でも3~4㎜の厚みが必要
・無毒である
→アメリカのFDAから認可を取得した素材で安全
・安全空隙といって歯に力を抜いてだらんとした時の位置と歯を接触させた位置が2~4㎜ですのでマウスキュットの厚みは大体3㎜程度になります。
実際これを着けてお顔がほっそり痩せた患者様もいます。
夜中の歯ぎしり、食いしばり、日中の歯列接触癖(TCH)の患者様にも有効です。
このTCH治療法としては自分で意識するようにということですが、なかなかそれは出来ませんね。そこで気を付けたいときにこのマウスキュットを着けると安心です。
全顎は
シンプルタイプで18,000円
様々なデザインを入れることもできますので、デザインしますと3,000円~5,000円付加になります。
1年以上は使えますのでぜひ歯を守るためにもお顔のシェイプをするためにも使ってみてください。