新年明けましておめでとうございます 2019.1.16
新年明けましておめでとうございます。
クリニック事ですが、おめでたいニュースが3つあります。
その1つ目…
クリニックの内装デザインを担当して下さったステイルエイチ・デザインワークスの雨谷祐之様が1月1日に『歯科医院改装メソッド』(デンタルダイヤモンド出版)を出版
されました。
理想的な診療空間実現のためブレイクスルーとして改装事例の1つとして当クリニックが掲載されました。
移動後の図面や、コンセプト「あったらいいな」を実現した診療空間に仕上がったという内容です。
2015年当クリニックは歯科デザインアワードで編集長賞をいただきました。
ぜひ患者様にはこのおもてなし空間を楽しんでいただきたいと思います。
2つ目…
1月1日付けで「日本アンチエイジング歯科学会」理事に就任いたしました。
松尾会長始め、学会の理事の先生方に心より感謝申し上げます。
日本を背負う素晴らしい理事の先生方の中に未熟な私がお仲間に入れていただき、身の引き締まる思いです。
2020年東京大会に向けて私のできる限りの知恵と力を出していきたいと思います。
この学会は数ある歯科学会の中でも医科や他業種の方々とのタイアップした幅広い知識が身に付きます。
これからの新しい歯科分野です。
それから3つ目…
学会の松尾会長が理事長の日本歯科TC協会の「Master」の資格にスタッフの福井が合格しました。
4つのクラスからなり、アドバンスリーダー⇒ベーシックインストラクター⇒アドバンスインストラクター⇒マスター
この最高峰のマスターを取得できたのです。
患者様とのコミュニケーション「最新治療、最新予防」「医院経営」にいたる高い専門性を持った資格でインストラクターとして活躍することができます。素晴らしいです。
チームマネジメントから経営をサポートできるワンランク上のこの資格を持ったスタッフが在籍していることは誇りに思います。
皆さま、本年もよろしくお願いいたします。
心温まるより良い年になりますように。
スマホ、ストレスと歯列接触癖(TCH) 2018.12.26
歯列接触癖(tooth contacting habit)‟TCH“とは、
『噛み続けた癖』などと呼ばれたりしますが、食事などをしていない時に上下の歯を接触させる癖のことです。
歯ぎしりや歯をくいしばる強さとは違って、無意識に上下の歯がずっと弱い力で触れている状態の事です。
健康な方は、通常リラックスした時の上下の歯列間に1~3mm(前歯部)の隙間があり、(これを安静空隙と呼んでいますが)上下の歯が接触するのは会話や食事の時、平均で1日17.5分と言われています。20分以上接触させてしまう癖をTCHと言います。
上下の歯列が常に接触し、接触時間が長くなってしまうのが歯列接触癖の特徴です。
TCHの原因として少し俯いた状態での操作、ストレス、緊張などで歯の接触する機会が増えたためとされています。
最近ではパソコンやスマホの操作に集中してしまうことが考えられます。
上下の歯を接触させ続ける習慣がついてしまうと顎関節に力が長時間かかり、お口の筋肉が緊張状態になり疲労してしまいます。
顎関節の圧迫を引き起こし、血流障害、関節痛の原因となり顎関節症の発症や悪化を招く可能性があります。
また前歯が当たってくる、どこで噛んだかよく分からない噛み合わせの違和感や歯の痛み、しみることにつながる懸念もあります。
そして歯の歯根表面の歯根膜という神経の圧迫、血流障害が起こり歯周病の進行にもつながります。
全身の筋肉においても軽く噛み合わせた状態でも、収縮した顎の閉口筋は緊張状態になります。それが続くとやがて首や肩の筋肉の緊張へと波及します。疲労や筋肉のコリとなるわけです。
『TCHはからだの疲労の第一歩』
全身へとかかわります。
TCHがある方は、頬粘膜の圧痕(頬の内側のすじ)があったり、下の縁が歯の弯曲の痕でガタガタしていますので歯の症状以外にも発見できます。
圧痕が脂肪の場合には、美容で使われる脂肪溶解注射で内側に入り込んだ脂肪を取り除くことができます。
起きているときのTCHは自分で気を付けられることもありますが、
強く噛みしめるブラキシズム(歯ぎしり)のぎゅーっと食いしばっている場合は、マウスピースでの予防をおすすめします。
TCHはある時点から症状が出現します。
人は歳を重ねるに従って仕事は多様化、高度化し人間関係もより複雑になってきます。
また加齢と共に体の耐久力は低下していきますので耐久力をカバーするために歯列接触するとも考えられ、心理的、身体的緊張が歯列の接触時間を長くしていると思われます。
TCHかも?と感じたら、まずは日常生活の中で上下の歯を離すことを意識してみましょう。
東京医科歯科大学のグループでは「リマインダー」という方法を携奨しているようです。
これは「TCHストップ」「力を抜く」「リラックス」などと書いた紙を貼り、それを見るたびに脱力してしまう、いわゆる自己認識を習慣化する方法です。
①鼻から大きく息を吸って(約1秒)肩を持ち上げ上下の歯を接触させる。
②口を少し開いて、一気に息を吐きだします。(約1秒)
肩をストンと落とし、上下の歯を離します。
歯が触れていると感じたら脱力します。
TCHとわかったら、顎、首周囲の疲労感から体へのリスクとなる場合もありますので早めに対処していきましょう。
「ニューヨークコネクション」NewYork Conection 2018.11.1
LAの人気プレイヤー、トム・スコットがNYのスティーヴ・ガット・リチャードティーと共演したファンキーな75年の音楽作品!
フュージョン初期の傑作!
ではなくて…実はこのタイトルはニューヨークが好きな方、ニューヨークに縁のある方々の集まりの会の名前なのです。
アンチエイジング歯科学会の会長 松尾通先生が立ち上げ、理事には幻冬舎監査役の棚網基己様、メンバーには企業のCEO、政治家、講師など経営の第一線の方々ばかり。
今回のこの「NYC秋の例会」ではリヤドロジャパン代表取締役社長 麦野豪様がメインスピーカーで、講演のタイトルは「闘わずして勝つ その極意とは」でした。
ブランド力を高めるお話も。
麦野様は、あの万年筆のモンブラン、時計のオーディマピケなど経営戦略を成功させた素晴らしい実績をお持ちの方です。
私もクリニックを営む上で、ヒントになる御講演でした。
松尾会長と麦野豪様
当クリニックに置き換えますと、
新しいことをどんどん取り入れ、それを‟当クリニック流”にアレンジします。
学んだことをそっくりそのまま取り入れるのではなく、アミーズスタイルに噛み砕いて患者様に提供しています。
独自のスタイルなのでオンリーワン‼
健康で美しくなりたい男性女性の患者様が多くいらっしゃいます。
私もスタッフも一丸となって患者様のキラキラを目指してお手伝いをさせていただいています。
ところで「ニューヨーク大好き ニューヨークに縁がある‼」ということですが、私は本当のところ、ニューヨークが大好きではなかったのです。
なぜならば、かれこれ6年程前に国際インプラント学会認定医の資格を取るためにニューヨークコロンビア大学で授業を受け、世界で開催される学会に出席、症例発表、試験という過酷なスケジュールをこなしました。
授業には男性の先生方ばかり、女子は私だけ。(1人役員の女性歯科医師川口先生がいらっしゃいましたが)
最初の頃は授業が終わるともちろん、さぁー食事となりますね。
「おいしいところ行きたいなー」隣に座っている先生に夕食は?と声をかけてももうグループがあって星付きレストランを抑えていたり、「一緒にいかがですか?」も無かったですね..。
そんな中で一人でコーヒー片手にセントラルパークから五番街、タイムズスクエア近辺を1人のんびりお散歩したり。
グランドセントラル駅でオイスターバーやマイケルジョーダンズザステーキハウスで食事したり…
あっ、日本のオリジン知っていますか?お惣菜を好きなだけ取り分けて量り売りするお店。そんなお店がニューヨークにはいっぱいあるので、好きな物を入れてホテルで楽しんだり。
12月のクリスマスの頃でしたので、夜の街はクリスマスコスチュームの人たちで溢れていました。街はにぎやかでこれは楽しかった。
ブロードウェイのミュージカルを何度1人でみたことでしょうか。
キタノホテルに宿泊していたので、有名ジャズクラブで1人音楽に浸ったり。
自由なようでもあり、寂しい短い短いニューヨーク生活でした。
ニューヨークコネクションに参加して、その思い出が蘇り、素晴らしい方々との交流でその頃がとっても楽しいことのように感じることができました。
感謝‼
「闘わずして勝つ ブランド力を高める」
新しいスタッフで現在構成していますが、今まで培ってきたクリニックの優しさ、気品のあるスタイル、品格のある感性をメンバーが変わっても継承していきたいですね。
アロマスター社長、柿安社長、俳優 宍戸錠様のお嬢様 紫史絵様
睡眠時無呼吸症候群が重大な問題となっているわけ 2018.10.3
家族のいびき、自分のいびき気になりませんか。
加齢と共にいびきの頻度は増加し、中高年の男性の60%、女性の40%に習慣性いびきがあり、40歳以上の習慣性いびきがある人は高血圧を合併する頻度が高いと言われています。
いびきはその「音」だけではなく、‟SAS”睡眠時無呼吸症候群や重度の合併症を引き起こすことがあるのです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠中に舌(シタ)や軟口蓋(上あごの奥の柔らかい粘膜)が緩んで一時的に気道が閉塞されるため呼吸が停止する病気です。
呼吸は停止するのですが、脳が酸素不足と感知して、呼吸を回復するために目が覚めるのでまず窒息することはありませんが、この状態を一晩に何度も繰り返す事で睡眠不足による昼間の強い眠気や様々な病気を併発する事が分かってきています。
その様々な病気とは単に昼間の強い眠気だけではなく、放っておくと血中の酸素不足により心肺機能へ大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞などの生命に関わる合併症を生じる可能性があるのです。
主な合併症として
1、脳梗塞
2、心筋梗塞
3、不整脈
4、高血圧
5、糖尿病
日中の眠気で交通事故を起こすことも‼
過去に山陽新幹線の運転手が運転中に眠ってしまって岡山駅を通り過ぎた事故もこの病気だったらしいです。
SASになりやすい体型はやはり肥満の方、首の短い方、下顎の小さい方に多く見受けられます。
そして私たちドクターは‟マランパティ分類“でも怪しい患者様は発見できます。
この症状はご自分でも、ご家族からの指摘でもわかります。
1、睡眠中のいびき(10秒以上の呼吸停止)
2、夜中に目が覚める
3、夜間の多尿
4、日中の極度な眠気、倦怠感
5、起床時の頭痛や頭重感
6、集中力、、記憶力の低下
このような症状があったら疑ってみて下さいね。
この治療法として、シーパップ(CPAP)というガスマスクのような装置を付けることがありますが、これは手軽ではなく、取れたり、持ち運びに大変という問題があります。
そこで中程度のSASでしたら、マウスピースをお勧めします。
従来でしたら、上下一体型(モノブロックタイプ)を使用していましたが、より快適に上下分離型のマウスピースを導入しました。
今まで、上下顎で顎を動かせなかったものが動かせるようになり、顎関節に負担が少なくなります。もちろん飲み込んだり、咳もできます。
内側に柔らかい素材を入れているため装置性が良く、着脱も簡単。
このようにCPAPはという患者様にオーストラリアで考案されヨーロッパ、アメリカで多く使われています、最近のマウスピース(Somono Dent Mas)上下完全分離型をおすすめいたします。
いびきが気になる方、パートナーのいびきが気になる方、ぜひ相談に来てみて下さいね。
BTAテクニック 2018.8.17
この方法はBTA(Biological Tissue Adaptation)の略。
生物学的な歯肉組織の適合のテクニックという意味です。
坪田 健嗣先生が20年程前に開発した治療法ですが私はレクチャーを受けて、実際に患者様に施術し大変喜ばれています。どんな治療法かといいますと…
左右バランスの悪い歯肉ラインと整え、バランスの良いラインにしたり、短すぎる不自然な歯を長く見せたり、歯肉見え過ぎ(ガミースマイル)を治したり、また1本や2本内側に入った歯を外側に出して美しく自然に仕上げます。
ジルコアセラミックで歯並びを簡単に整えるのにとっても有効な治療方法です。
通常は歯肉ラインを整えるために矯正治療で歯を移動させたり(これは期間がかかりますね)、歯肉を剥離して歯槽骨を削る歯冠延長術という外科手術をしたりと患者様には様々な負担がかかります。
時間的な問題、コストの問題、肉体的な問題など…。
この方法はそれをすべて解決してくれます。
BTAテクニックは、エレクトロサージェリー(電気メス)で1~3㎜程、歯肉切除を行ってその歯肉の厚みとほぼ同じ厚みにセラミッククラウンやラミネートベニアのマージン(縁)を作って装着します。
普通、歯茎は年齢と共にどんどん下がっていくのです、この方法ですとマージンの形に適合してずっと隙間のないままになります。
歯肉組織(上皮)がセラミックに適合してくることで歯肉溝や歯周ポケットはほとんど無くなり、最近の侵入が起きにくくなります。
これは病理学的、分子生物学的見地から実証されています。
歯磨きをよくする方が最近では多いのですが、歯ブラシで歯をゴシゴシ磨くと歯肉が退縮ししてしまったり、歯の付け根が楔状に擦り減ったと弊害が出てきます。
そのような場合、このBTAテクニックを使った歯肉は退縮を起こしにくくなります。
このように矯正をしなくても、自然な歯並びにできて、歯肉の形を綺麗に整え、歯肉が下がるのを抑えるテクニックは今後世界中の歯科医に広がりたくさんの患者様を幸せにすると思います。
この発明をした坪田 健嗣先生、研究された東京歯科大学病理学教授の下野 正基先生に感謝いたします。