“筋膜リリース”でお顔のゆがみ改善 2018.2.14
『筋膜リリース』聞いたことがありますか?
そもそも筋膜って何?リリースって何?
と思われる方が多いと思います。
筋膜とは筋肉や骨格などの全身の様々な組織を網目のように包み込んで、お互いを結びつけています。
筋膜はストレスや偏った生活習慣等にさらされると変形したり、厚くなったり、固くなったり、捻じれて萎縮するという性質を持っています。
筋膜(ファシア:fascia)に関する研究はここ数年で飛躍的に増加しています。
その筋膜を
リリース=押し伸ばす改善のこと。
筋膜の萎縮、癒着を引き剝がしたり、引き離したり、こすったりする事で正常な状態に戻すこと、”筋膜はがし”と翻訳されているようです。
この筋膜リリースはストレッチと違うのです。ストレッチは縦方向の筋膜の縮こまりした効かないのですが、筋膜リリースは広い面での圧迫を加えて押し伸ばす。
つまり、横や斜め方向の複雑に張り巡らされているしこりや捻じれを取るのです。
この「筋膜」が、身体の構造にとって重要な役割を持っていることに最初に気づいたのはアメリカの生物学者アイダ・ロルフ博士です。
偏った状態が長く続いた場合、その歪みは固定化されて、慢性的な身体の様々な不調が、緊張や痛みの原因となります。
このセラピーは、ストレスや心身の不調に悩む方から自己潜在能力を発揮させたい方におすすめです。
いま、ピョンチャンでオリンピックが行われていますが多くのアスリート、スポーツ選手など科学的にもその有効性が認められ取り入れられています。
この全身の筋膜のセラピーを歯科ならではのお顔の歪み、顎のバランスの改善に繋げたのが”オロフェイシャルリリース“です。
歯科衛生士の浜島由美先生が協会を立ち上げました。
『お顔の歪み改善』です。
シンメトリーなお顔を目指すため、筋膜組織へアプローチする新しいスタイルの提案です。
お顔の癖やコリから一旦解放して、本来のしなやかな動きを取り戻すことによって約20数種類の表情筋がきめ細かく動き、口腔顔面の機能回復が改善されエイジング効果につながります。
最新の研究では皮膚に残るしわや溝は筋膜が動かないことで深くなっていくことがわかってきたようです。笑ったり触ったりして、筋膜をよく動かすことで筋膜コラーゲンの質が変わります。皮膚を引っ張っている溝を深くすることを改善、予防することが出来るのです。
笑わないと、かえってしわを深くしてしまいますよ。
それではフェイスタオルを使ってお顔、首、顎周りがすっきりする簡単なエクササイズをお教えいたします。
本当に簡単!!浜島先生直伝です。
●口角が下がり気味の方
●ほうれい線が気になる方
●顔色が冴えない方
●二重あご、たるみが気になる方
●肩、首、顎の疲れがたまっている方
●食いしばり、歯ぎしりに困っている方
●口が開けにくい方
●朝起きると顎が疲れている方
●姿勢が悪い方 などなど…
このような症状があったらご自身でできるエクササイズをご紹介いたします。
まず、タオルと何でもいいのでアロマのスプレーをご用意下さい。
このような手順で筋膜をほぐします。
オロフェイシャルリリース協会の写真です。
上記のイラストで分からない所がございましたらクリニックにてご説明いたしますので、是非お越しください。
オロフェイシャルリリース協会の浜島先生と一緒です。
美容皮膚科に行く前にやっておくべきことPart2 2018.1.12
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、今月は以前お話した「美容皮膚科に行く前にやっておくべきこと」の第二弾です。
④肌が荒れる、肌のくすみ、ハリの低下
顎のずれ、噛み合わせが良くないと首の筋肉が緊張して外頸動脈の血流が滞ってしまいます。この血管は顔に血流を送る血管で首の横を通っています。噛み合わせを治すと血流が改善されるので顔色が良くなるだけでなく新陳代謝の活性化により吹き出物が出にくくなり、お化粧のノリが良くなります。くすみもハリ不足も改善されます。またお口の中にアマルガムなどの金属が入っている場合も原因の事が多いのでこれを改善した上でダーマペンやフェイスリフト、レーザー、LEDマスクなどの処置をするとより効果が上がります。
⑤お顔のアトピー、アレルギー
お口の中に入っているパラジウム合金、特に銀や銅など古く酸化してしまった金属が原因となってアトピーやアレルギーを引き起こす場合があります。
このような場合、ごく少量が溶けて金属イオン化現象が起こり皮膚にアレルギーとして現れます。
金属がニキビの原因となることも…。
美容皮膚科などでレーザー治療しても、皮膚科でステロイドの処方を受けても対処療法でしかありませんので、パッチテストを受けることをおすすめいたします。
金属アレルギーと分かったら、お口の中の金属を外しましょう。
また、アレルギー症状が起きるのは体の中に入ったウイルスなどから体を守る免疫機能が乱れているという事です。
首の痛みや肩こりがあると頸動脈の流れが悪くなります。
頸動脈には外頸動脈と内頸動脈があります。内頸動脈は脳へ、外頸動脈は顔へ枝分かれしています。内頸動脈の血流が良くなるためにやはり嚙み合わせを改善すると良いのです。
特に脳の中の「前頭前野」。その中でも目のすぐ上の「前頭眼窩皮質」という所の血流はストレスに対抗するホルモンが出ており、免疫力が高まります。
したがってアレルギーに効果的なので金属だけでなく噛み合わせも関係してくるんです。
さらにレーザーやLEDマスク、プラセンタなどの処置をするとより皮膚が綺麗に改善されます。
⑥口角が下がって口が「へ」の字
噛み合わせが低かったり、義歯が低くなったりすると口角が下がります。口角が切れることもよくビタミンB欠乏とか胃が悪いことでは?と思っている患者様がいらっしゃいますがこれは噛み合わせによる事も多いのです。正しく噛み合わせを治せば咀嚼も良くなり口角を上げやすくなり笑顔を作りやすくなります。しっかり噛めると姿勢も良くなるのでお体のバランスが取れ、口元も豊かになります。その上で、リップにヒアルロン酸あるいは、口元の皮膚に薄いヒアルロン酸を入れると効果的です。
⑦お顔のちりめんじわ
お顔の細かいしわが気になっている方もいらっしゃいますが、噛む力が弱くなっている場合や、合わない義歯を入れていたりする場合に症状として出ます。
きちんと噛み合わせを是正する事で女性の美しさを司る生殖系から分泌される女性ホルモンが活発になりお肌のハリが出てきます。この処置をしてからカニューレによるヒアルロン酸施術や、LEDマスクを使用してさらにふっくらお肌を作ります。
次回⑧~続きますのでお楽しみに!
QVCショップチャンネルで販売中の商品に監修しました 2017.12.8
口臭タブレット「シュワケア」
口臭は、現代社会における”スメル”(=臭い)ハラスメントと言われたり、色々なハラスメントの中でも問題になってきています。
実際に口臭が無いのに、口臭が気になる自臭症の人もいたりと、口臭に纏わる患者様も様々です。
ご挨拶の時など距離が近づいた時、不快に感じる事が多い項目の第1位はお分かりのように”口臭”(83.4%)が圧倒的に多いのです。大切な人間関係を壊してしまわないように口臭対策は重要ですね。
さて、その口臭、最近のトレンドというものがあります。
その1つ、ダイエットや健康管理のためにファスティング・糖質制限ブームです。
ファスティング中は空腹ですので、お腹が空いた状態の時の口臭には注意しましょう。
空腹時には胃で「膵液(すいえき)」と呼ばれる消化液が分解されてガスが発生します。ガスは胃から血液に取り込まれて肺から呼気として口臭になります。また普段は唾液の抗菌作用によって口臭が抑えられていますが、唾液の分泌量も低下して口腔内細菌が繁殖してしまい口臭が発生します。
糖質制限中は体内に炭水化物が入ってこないので、体の脂肪やタンパク質を分解してエネルギーに変換し、独特の臭いのするケトン体が出てきます。このケトン体が呼気に混ざり込み口臭となるのです。
2つ目は、大事な会議、プレゼンの機会が増えていると思いますが、そのような時の交感神経が優位になるため唾液の分泌が減ってしまうので口臭が発生します。
3つ目は、朝、コーヒーやカフェオレを片手にさっそうと歩いている方が多いのですが、コーヒーは香りの強い飲み物。朝の目覚めには香りと共に最適なのですが、空腹+コーヒー=口臭の原因になります。コーヒーは緊張と同じように交感神経が優位に働きます。唾液が少なく利尿作用により唾液となるはずだった水分も尿へ流れてしまいますのでお口が渇いてしまいます。
この3つは生理的口臭と言われていて、誰でも自然な状態で起こりうるものです。この他に起床直後、お口で呼吸する口呼吸をする方や、女性でしたら月経時や妊娠中、更年期の時などもホルモンバランスが変わり口臭が強くなります。
このような空腹と中心とした口臭の場合は、いつものケアにプラスαするだけで口臭を予防できるんです。
①唾液を出して予防する。
唾液には洗浄、殺菌作用があってお口の中の細菌の増殖を抑える効果があります。
・リラックスする方法を見つけましょう。
・ガムを噛んだり、普段の歯磨きにほっぺたを刺激して唾液を促す。
・頬の内側、お口の中を舌でマッサージする。
・唾液腺マッサージをする。
・ほんの少ししか食事できない時は、よく噛んで食事をする。
②舌磨きで予防する。
舌ブラシで舌を磨き、舌乳頭と言って舌の突起の中に入り込んだ汚れを取る。
③3DSを活用する
クリニックで薬液を入れるマウスピースを作ってもらう。
日常生活の中で薄いマウスピースをはめ、その中に口臭原因を殺菌するお薬を入れ歯周ポケットの中まで浸透させる。
④洗口剤 タブレットを使う
マウスウォッシュは歯ブラシ、歯間ブラシで取れない細部の汚れや口腔内の洗浄、消毒、殺菌をしてくれるので、細菌の増殖抑制を期待できます。
プロバイオティクスと言って、ロイテリ菌などの乳酸菌タブレットで善玉菌を増やしてお口の中の菌のバランスを整える方法は有効です。
また緑茶や植物成分などから直接消臭するタブレットもあります。特に緑茶のタブレットは緑茶に含まれるフラボノイドの一種、カテキンには消失、殺菌効果、抗菌作用があるので口臭予防に最適です。
これらを空腹時の口臭にぜひ活用してみて下さい。
気を付けなければいけないのが空腹時は胃の中、粘膜が敏感な状態ですので天然素材のタブレット、洗口剤が良いですね。
特に今回ご紹介した緑茶の「シュワケア」がおすすめです。
この他に「病的口臭」と言われるものがあります。
原因の8~9割は、「歯周病」なんですね。歯周病菌が細菌や血液成分、食べかすなどのお口の中のタンパク質を分解し揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)を発生させます。
また、舌のコケと書きます”舌苔”も口臭の原因の温床になりがちです。特にタバコを吸われる方は気を付けて下さい。
この他に糖尿病などの全身疾患が関係する場合がありますので、この場合はしっかりクリニックで検診を受ける事をおすすめします。
これからは、外見だけでなく、内面からの見えない、インナー審美にも気を付けていきたいですね。
このようにコメントを書きました。
初回の方は無料で貰えますので是非お試し下さい。
日テレ 出演しました! 2017.11.7
世界100ヵ国の生活あるあるインタビュー 10月28日 13:30~14:55
『百聞!ザ・ワールド』に出演しました。
右側に小さく映っているのが私です。
その収録の前にディレクター様から色々な質問がありました。
◆あなたの国では歯にいい事何していますか?
10月のマンスリーでも紹介しましたが、
・カナダ ココナッツオイルでうがいをする
・ドイツ バナナを歯に塗る
・イタリア アーマブラシを使う
・サウジアラビア MISWAKという木の楊枝で磨く
・ニュージーランド 水道水にフッ素が含まれている
・アメリア ホワイトニングテープをする
・カナダ 年に3~4回は歯医者に行く
・イギリス チーズを食べる。すすぎは1回だけ、しかも10cc
などなど…。ラフ構成が直前までどんどん変わって、フッ素とハブラシの使い方、チーズは歯にいい事が最後の収録に取り上げられました。
この時間の視聴率は一番良かったようです。
控室には私の名前が貼ってあり、お隣はゆうこりんとアンミカさん。お部屋は歯ブラシが出来る洗面台とメーキャップアーティストが呼べる大きな鏡、テーブルの上には様々なドリンク、お弁当は色々選べ、思わず❝仙台の利久の牛タン❞をリクエストしてしまいました。
収録ではワン・ツー・スリー はい!と15秒間でコメントを出さなければいけないという制約があり、なかなか難しいと思いました。慣れると楽しいかもしれないですね。
クリニック内で収録した私のコメントと、スタッフ杏ちゃんのドアップ、齋藤先生の一般歯科の雰囲気が映って、みんな喜んでくれたようです。
収録に午後1時に砧スタジオに行って9時に帰るという長い時間でしたが、新鮮で楽しかったですね。
また来年6月4日、虫歯の日近くに取材があるといいですね(*^-^*)
ココナッツオイルで歯が白くなるの? 2017.10.13
今月テレビ局からの取材がありました。
その1つの質問に
『ココナッツオイルを口に含んでうがいをすると歯を白くしたり、バクテリアを駆除したりするのですか』と…
あのミランダ・カーをはじめ、セレブが愛用していることで話題なっていた方法です。
ちょっと前回の美容歯科のお話は次回にいたしましょう。
都市伝説的な噂ですよね。
ココナッツオイルもほんとブームになりました。ダイエット効果、美肌効果などなどありますが、カロリーに要注意です。このココナッツオイルはミランダ・カーはホワイトニング効果については言っていないようですね。
これはこのココナッツオイルのブームとアーユルヴェーダ(インドの伝統的な医学、生活健康法)のオイルプリングが結びついた物のようです。宗教的な儀式のようですが、それで心が豊かになれば効果がある訳です。
オイルプリングとはデトックス法で正式名称は「ガンドゥーシャ」で「油を使ったうがい」のことだそうです。
白ごま油を使うことが一般的で体内の毒素を排出してくれるデトックス効果があると言います。ただし英国のNHS(国民保険サービス)によるとデトックスということは科学的根拠が無いと言っています。
では、ココナッツオイルを使ったココナッツオイルプリングはホワイトニング効果があるのでしょうか。
薬膳の会で一緒だった白澤卓二教授によると歯が白くなり舌や歯茎が健康的なピンク色になるという事を書いていますが個人の感想に留めています。
「ココナッツオイルプリング」などたくさんのココナッツオイルについての著書がありますね。
オイルプリングをすると口腔内全体の改善、慢性疲労やホルモンバランスの乱れの改善などが望めるという事です。
オイルプリングに使われる物としてオメガ3系のえごま、あまに油、ココナッツオイルなどがありますがこれらは炎症を抑制すると言われています。
これらの『オイルプリングのやり方は』
1、毎日朝起きて朝食前に同じ時間に1回行う
2、小さじ2~3杯(大さじ約1杯)のココナッツオイルを口に入れる
3、オイルを歯や歯間にぐるぐる入れる
4、15~20分間動かし続ける
5、口をすすぎ、水を飲む
少し長い時間ですね。
これはココナッツオイルに歯の汚れが、吸着して浮かして落とすのだと思います。
歯が白くなるのではなく汚れが取れて白く見えるのではないでしょうか。
歯周病や歯肉炎の予防改善の効果があるというのはココナッツオイルにラウリン酸という物が含まれているので、抗菌作用に優れていて歯周病菌などの細菌の繁殖を抑えてくれるのです。
アイルランドの大学の研究チームによる実験で、オイルプリングが虫歯の原因であるバクテリアの成長を抑えるという結果が出たとの報告もあるのです。
天然素材で歯周病や虫歯の予防ができるのは嬉しいのですが、あくまで食品ですので歯に付いたままでは雑菌になりますのでその後しっかり歯ブラシした方が良いですね。